幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

 真剣な告白だったのに。なんだか無性に恥ずかしくなってきた。

「なによっ!」

 顔が熱い。思わず喧嘩腰の声になる。すると健一郎は嬉しそうに笑って、
「夕食たべたら、一緒にお風呂入りましょう」と言いだした。

「嫌に決まってるでしょう!」
「いいじゃないですか。全部見てる仲なんですし」
「全部って……。そ、そ、それとこれとは別!」
「一緒です」
「絶対いーやーだーーーー!」

 これからもずっと健一郎と二人でいられたらいいのに……。
 もう、それだけでいいと思うだなんて、私はずいぶんおかしくなったものだ。

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