幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
30章:僕と彼女とあの人のこと(健一郎side)
僕は、高い志をもって、医師という仕事に就いたわけではない。
ただ、『彼ら』と、同じ世界にいたいと思ったのが、医者になったきっかけであり今もずっと医者であり続ける理由だ。
僕が医者になったきっかけを与えたのは、三波さんの父親で、
僕が医者を続けられた理由は三波さんだ。
―――僕は彼らに救われて、そして今でも彼らのようになりたいと思い続けている。