幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
健一郎は、にこりと笑うと、
「僕はあなたの指導を頼まれています。もちろん、診療外のほかの業務もいろいろとありますから、お手伝いお願いしますね。期待していますよ」
「あまり無理させないでよ! 真壁くんには、本橋教授が学会の準備の手伝いをお願いしたいって言ってたし」
「いいじゃないですか。どちらもやれば」
そんな健一郎の言葉に少しも疑問を持たず、真壁くんは
「はい、もちろんやります。やらせてください」
と言った。さすが体育会系の男子……。
(でも、本当に大丈夫なの?)
指導医が健一郎で、さらになんだか嫌な予感しかしない中、私は真壁くんのことが心配で仕方なかった。
そんな真壁くんを見て、健一郎はふっと笑って、頑張ってくださいね、と言う。
「ほんとに……大丈夫?」
私は真壁くんの顔を見た。心配だ。彼はなんでも頑張りすぎる。
しかし、真壁くんは笑って、
「あ、あぁ…ほんとに俺、やりたいんだよ。まだ、おれは新米だし、正直役にたつようなレベルじゃないんだ。できることはちゃんとしますから。東宮先生、いや、佐伯先生……これからもご指導よろしくお願いいたします」
とまっすぐこんな変態……いや、健一郎に向かって頭を下げたのだった。
―――あぁ、真壁くん、なんて立派なお医者様なんだろう。
私の中で真壁くんの評価が一気に上昇し、健一郎の評価が地まで落ちたのは言うまでもない。
「僕はあなたの指導を頼まれています。もちろん、診療外のほかの業務もいろいろとありますから、お手伝いお願いしますね。期待していますよ」
「あまり無理させないでよ! 真壁くんには、本橋教授が学会の準備の手伝いをお願いしたいって言ってたし」
「いいじゃないですか。どちらもやれば」
そんな健一郎の言葉に少しも疑問を持たず、真壁くんは
「はい、もちろんやります。やらせてください」
と言った。さすが体育会系の男子……。
(でも、本当に大丈夫なの?)
指導医が健一郎で、さらになんだか嫌な予感しかしない中、私は真壁くんのことが心配で仕方なかった。
そんな真壁くんを見て、健一郎はふっと笑って、頑張ってくださいね、と言う。
「ほんとに……大丈夫?」
私は真壁くんの顔を見た。心配だ。彼はなんでも頑張りすぎる。
しかし、真壁くんは笑って、
「あ、あぁ…ほんとに俺、やりたいんだよ。まだ、おれは新米だし、正直役にたつようなレベルじゃないんだ。できることはちゃんとしますから。東宮先生、いや、佐伯先生……これからもご指導よろしくお願いいたします」
とまっすぐこんな変態……いや、健一郎に向かって頭を下げたのだった。
―――あぁ、真壁くん、なんて立派なお医者様なんだろう。
私の中で真壁くんの評価が一気に上昇し、健一郎の評価が地まで落ちたのは言うまでもない。