幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
12章:高校時代の気持ちと初めてのキス
結局、キスの意味は不明のまま、私がその日家に帰ると、いつも通りの健一郎がそこにいた。
「おかえりなさい」
「今日は早かったんだね」
「昨日、結局夜勤でしたから」
「……そう」
私はそう言うと、健一郎から目線を反らす。
「三波さん、どうされました?」
「どうされましたって……今朝……」
(あなた、今ならキスしても許されるか、とか変態発言してましたよね?)
そう問いただしたかったけど、それが何か? と当たり前に言われそうで、怖くて辞めた。
そんな私を見て、健一郎は話題を変えるように口を開く。
「そう言えば、昨日の夜、三波さん、こちらの病棟に来てました?」
「へ?」
「三波さんの匂いがしたような気がして……」
(なんでわかるのよ! 気持ち悪い!)
そうは思うが、そう言えない。言ってしまうと、健一郎のところに行ったことがバレるし、それは知られたくなかった。
「おかえりなさい」
「今日は早かったんだね」
「昨日、結局夜勤でしたから」
「……そう」
私はそう言うと、健一郎から目線を反らす。
「三波さん、どうされました?」
「どうされましたって……今朝……」
(あなた、今ならキスしても許されるか、とか変態発言してましたよね?)
そう問いただしたかったけど、それが何か? と当たり前に言われそうで、怖くて辞めた。
そんな私を見て、健一郎は話題を変えるように口を開く。
「そう言えば、昨日の夜、三波さん、こちらの病棟に来てました?」
「へ?」
「三波さんの匂いがしたような気がして……」
(なんでわかるのよ! 気持ち悪い!)
そうは思うが、そう言えない。言ってしまうと、健一郎のところに行ったことがバレるし、それは知られたくなかった。