幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
13章:告白
「おはようございます」
「……」
朝起きてリビングに行くと、いつものように朝の挨拶をしてくる健一郎から目をそらす。
昨夜も散々悶々とさせられ、全く眠れなかった。
あんな風に突然キスされて腹も立っていたが、考えているうちに、何度も唇の感触を思い出していたのだ。そのたび、『男の人』で『健一郎』としたキスなのだと、やけに恥ずかしくて、むず痒くて、何とも言えない気持ちになった。
そして同時に、これからどう健一郎に接したらいいのかわからなくなったのだ。
ふい、と横を向く私に、
「三波さん、昨夜はすみませんでした」
健一郎はまっすぐ頭を下げた。
「なんであんなこと……」
「嫉妬です」
きっぱりと言う健一郎の言葉に、ドキリとする。