青春が蘇った。ページを捲ると、これでもかってくらい、この世界観に引きこまれる。まるで私が彼らの学校にいるみたいな感覚を呼び起こされました
ハリネズミのように棘で自分を守って、皆とは一線を画していたなこ。そんな彼女の針で覆われた心に光を燈したのは大っ嫌いな茅ヶ崎くんだった
『自分に未来を贈れるのは自分しかいないんだよ』
そう、彼は言った
なんて優しい言葉なんだろう。胸にすっと溶け込んでくる温かいメッセージ
美文、と一言で現わすことすら恐れ多いほどの綺麗な言葉たちで紡がれていて。私の心にも『届きました』
本作品の魅力はリアルな青春の淡さや輝きもそうですが、敢えて「飲み物」という形に落とし込んで表現していることだと感じています
声をあげたい。そう思っている人がいたら、私も手を差し伸べたい。
お気に入りの一文を今日も私は口ずさむ。
『震える期待に深呼吸をすれば、青空に手が届く気がした。』