皇太子様の婚約者は、急遽「私」になりました
ドアの外からノックが聞こえて、レティシア付きの侍女が声を掛けた。
それでもレティシアは返事をしなかった。
「お嬢様?お体が優れませんか?」
もう一度外から声がかかるけれど、一向にレティシアは返事をしようともしなかった。
あぁもう!
「どうしちゃったのよ!レティシア!」
あれ、今私がしゃべった?
「お嬢様?!大丈夫ですか? 失礼します!!」
外から何人もの侍女が部屋に入って来て、ベットに横たわるレティシアを見て安心した様にため息をついた。
「お嬢様の大きなお声が聞こえたので何かあったのかと思いましたわ。ご無事でなによりです。ところで、本日は珍しく朝寝坊でいらっしゃいますのね。」
ふふっと、侍女長のアンリが笑うけれど、レティシアは何も返事をしなかった。
それでもレティシアは返事をしなかった。
「お嬢様?お体が優れませんか?」
もう一度外から声がかかるけれど、一向にレティシアは返事をしようともしなかった。
あぁもう!
「どうしちゃったのよ!レティシア!」
あれ、今私がしゃべった?
「お嬢様?!大丈夫ですか? 失礼します!!」
外から何人もの侍女が部屋に入って来て、ベットに横たわるレティシアを見て安心した様にため息をついた。
「お嬢様の大きなお声が聞こえたので何かあったのかと思いましたわ。ご無事でなによりです。ところで、本日は珍しく朝寝坊でいらっしゃいますのね。」
ふふっと、侍女長のアンリが笑うけれど、レティシアは何も返事をしなかった。