クリスマスの朝
「そろそろ家に行こうか？」

雪音は、ミハイルの家に泊まることになっている。初めてのお泊まり会に雪音はドキドキしていた。

「う、うん……！」

モスクワにある住宅街。赤い屋根の可愛らしい家が雪音の前に見えた。

「ここが僕の家だよ」

「へえ〜、可愛い！ステキなお家ね」

「スパシーバ！（ありがとう！）」

ミハイルが鍵を開け、雪音を家の中に入れる。「お邪魔します」と雪音は恐る恐る中へと入る。パステルカラーの可愛らしい調度品の数々が雪音を出迎えた。

「可愛いでしょ？僕のお気に入りなんだ」

「うん、ステキ！」

玄関も可愛いものであふれていたが、リビングも可愛らしい雰囲気だった。モコモコの白い絨毯、棚には可愛らしいぬいぐるみが飾られ、アンティークな家具が並べられている。

「すぐ暖房つけるからね〜」

ミハイルはそう言った後、キッチンへと向かって行った。温かい飲み物を用意しに行ったのだろう。
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