雨と霧と煙の異世界生活


怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!



めちゃくちゃ強がったよ、強がったけどさ??



そもそも臆病者の僕があれを全て平気な気持ちで答えてると思う!?



善逸くんより臆病者って自覚し始めてる僕だよ!?



刀向けられた時ほんとよく泣かなかったよね、いくら泣かないと誓っていてもあれは凄いよレベルが最早違うよ!?



ていうか普通人に向かって刀向ける!?



ここは江戸時代かな!?



ええ!?(キレ)



ってかさ!?



僕怪我人なの忘れてるのかな冨岡さあん!?



僕肋三本折れてるのね、右目包帯してるのね、喉も実際痛くて声出す度に潰れるんじゃないかって思うのね!?



少しくらいは傷が治癒してから話に来てくれたって良いんじゃないかなぁ!?



そんなせっかちになっても損しかないよ!?



何一つ得はしないよね!?



ていうか鬼に締められた首によく刀突き付けるよねほんと色々トラウマ重なって声出なくなっちゃうよ!?



そうしたら確実に冨岡さんのせいになるからね!?



声出ないとか何の拷問だよって話だからね!?



僕達だっていつ死んでしまうかも分からないこの世界にトリップしてきて不安ばかりなのにさ!?



その不安煽るようなことばかりしてくるしさ!?



一般人なんだから放っておいてよ確かに水の呼吸使ったのは悪かった!!



もう二度と使わないって約束するし何であの時出来たか今でも不明でしか無いんだ!!



それだけ不明だからほんとにもう勝手に使ったりとかはしないし!!



鬼にだって極力近付かないよう、夜は外出とかしませんから!?



だからもう勘弁してよこれ以上怖い目に遭いたくないよここから出て行きたいよ殺される前に!!



ここに居たらいずれガチで冨岡さんの怒り買って殺される気がするんだよ!!



誰か!!居るなら!!答えて!!



僕をここから助けてくださいよ!!



『…疲れた。』



脳内で一気にそんなことをまくし立て、脳内だというのに疲れてしまったためにもう頭を抱えるしかない。



…元々無い頭で何を考えてるんだよ、ほんと。



『…冨岡さんと、しのぶさんだっただけ、マシか…。』



宇髄さんとか不死川さんとか伊黒さんだったら…面倒そうだった…。



そんなことを考えながら、頭を使った反動で遠くなる意識に身を任せる。



…起きたら、今度は、刀を突き付けられませんように…。



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