無邪気な彼女の恋模様
翌日から、午前中はワークルームで水戸さんと机を並べてひたすら製本作業に取りかかった。
製本といっても、印刷物をホッチキス留めしていく地道な作業だ。
単調な作業に時折睡魔が襲ってくる。
「ちょっと休憩しましょうか?」
水戸さんが気を利かせて声をかけてくれたので、私は一度伸びをしてから席を立った。
ずっと同じ姿勢でいたから体が固まる。
トイレに行ってから戻ると、机の上にはジュースが二本置かれていた。
「どっち飲む?」
「わあ、いいんですか?じゃあ桃で。」
「百瀬さんの“もも”ね。」
「漢字違いますけどね。」
くだらないことを言いながら、水戸さんが奢ってくれた桃ジュースを遠慮なくいただく。
甘さが身体中に染み渡って、頭がしゃっきりとした。
一生懸命やりすぎて糖分足りてなかったかも。
「このホッチキス留め、手動じゃなくて電動とかないんですかねぇ?だんだん手が痛くなってきました。」
「こんなの毎日やってられないよね。」
ガチャンガチャンと最初はリズムよくホッチキス留めをしていたけれど、さすがに連続となると手が痛い。
もしかしたら筋肉痛になるかもしれない。
「木村さんに聞いてみようかな?」
言って、はっと気付く。
これは木村さんとお近づきになるチャンスじゃないか。
仕事では滅多にというか全く関わることのない木村さんに、まさかこの仕事で関わることができるなんて。
ラッキーとしか言いようがない。
私のミーハーな心がウキウキしてきた。
単純すぎる自分に乾杯!
製本といっても、印刷物をホッチキス留めしていく地道な作業だ。
単調な作業に時折睡魔が襲ってくる。
「ちょっと休憩しましょうか?」
水戸さんが気を利かせて声をかけてくれたので、私は一度伸びをしてから席を立った。
ずっと同じ姿勢でいたから体が固まる。
トイレに行ってから戻ると、机の上にはジュースが二本置かれていた。
「どっち飲む?」
「わあ、いいんですか?じゃあ桃で。」
「百瀬さんの“もも”ね。」
「漢字違いますけどね。」
くだらないことを言いながら、水戸さんが奢ってくれた桃ジュースを遠慮なくいただく。
甘さが身体中に染み渡って、頭がしゃっきりとした。
一生懸命やりすぎて糖分足りてなかったかも。
「このホッチキス留め、手動じゃなくて電動とかないんですかねぇ?だんだん手が痛くなってきました。」
「こんなの毎日やってられないよね。」
ガチャンガチャンと最初はリズムよくホッチキス留めをしていたけれど、さすがに連続となると手が痛い。
もしかしたら筋肉痛になるかもしれない。
「木村さんに聞いてみようかな?」
言って、はっと気付く。
これは木村さんとお近づきになるチャンスじゃないか。
仕事では滅多にというか全く関わることのない木村さんに、まさかこの仕事で関わることができるなんて。
ラッキーとしか言いようがない。
私のミーハーな心がウキウキしてきた。
単純すぎる自分に乾杯!