桜が散る頃君はいない

2人でガラスの靴を脱いだから。

2019年12月。
寒い。

朝はふつーに登校して、

2時間目あたりから目が覚めて、

授業合間の10分休憩で次の授業の宿題して、

昼飯食って、

昼休みに友達とバスケとか、

サッカーとかして、5時間目は、

食後のせいと言い訳ついて寝て、

6時間目は、窓の外見て、

帰宅部だから授業が終わって30分後には家にいる。

そこらへんにいる男子高生と同じ。

のはずだった。

翌日の昼休み、今日はサッカーをした。

終わりのチャイムが聞こえて、帰ろうとした時、

2階廊下にいた女子達が戯れてるのが見えた。

そこから目が離せなかった。

(久しぶりの感情だな。)

あの子が好きだ。

一目惚れってほんとにあるんだって思った。

でも、その子が何年の何組かも知らない。

ほぼほぼ諦めかけてた。

軽くしおれてた花が蘇った。

その一瞬で。

廊下を歩いてた俺に、背中からぶつかってきた人がいた。

正直くそ迷惑だった。

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