クールな婚約者との恋愛攻防戦
初デート
それから約二週間が経過した。
私の料理の腕は、徐々にではあるけれど一応向上していった。
樹君曰く〝0点から五十点くらいにはなった〟とのことらしい。
まだまだ改善の余地あり、という意味らしいけれど、私的には、二週間前まで0点だったのが平均点まで伸びたのだから、自分で自分を褒めたいと思った。
勿論、更なる向上は目指していくし、いつかは百点と言わせたいと思っているけれど。
そんなある日の金曜日の夜のことだった。
「明日、どこか行くか?」
私の作った肉じゃがを食べながら、樹君がそう尋ねてきた。
「え、どこかって?」
「一緒に暮らしてるのに、休日にまともに出掛けたこともないからな。先週の土日は俺が仕事忙しくて会話もほぼ出来なかったし……。
そんな中でもお前は毎日、苦手な料理とか家事をやってくれてるし……どこか行きたい場所があれば車で連れて行ってやるよ」
それって、つまり。
「初デート⁉︎」
「ち、違う。行きたい場所があればどこでも連れて行ってやるだけだ」
何だ、違うのか。
でも、樹君とお出掛けって確かにまだしたことないし、どこか行きたいなぁ。
せっかくだから、デートっぽい場所がいい。
私の料理の腕は、徐々にではあるけれど一応向上していった。
樹君曰く〝0点から五十点くらいにはなった〟とのことらしい。
まだまだ改善の余地あり、という意味らしいけれど、私的には、二週間前まで0点だったのが平均点まで伸びたのだから、自分で自分を褒めたいと思った。
勿論、更なる向上は目指していくし、いつかは百点と言わせたいと思っているけれど。
そんなある日の金曜日の夜のことだった。
「明日、どこか行くか?」
私の作った肉じゃがを食べながら、樹君がそう尋ねてきた。
「え、どこかって?」
「一緒に暮らしてるのに、休日にまともに出掛けたこともないからな。先週の土日は俺が仕事忙しくて会話もほぼ出来なかったし……。
そんな中でもお前は毎日、苦手な料理とか家事をやってくれてるし……どこか行きたい場所があれば車で連れて行ってやるよ」
それって、つまり。
「初デート⁉︎」
「ち、違う。行きたい場所があればどこでも連れて行ってやるだけだ」
何だ、違うのか。
でも、樹君とお出掛けって確かにまだしたことないし、どこか行きたいなぁ。
せっかくだから、デートっぽい場所がいい。