クールな婚約者との恋愛攻防戦
何故だか分からないけれど、今この瞬間、初めて樹君とちゃんと目が合った気がした。二週間も一緒に暮らしているし、そんな訳はないのだけれど。
その感覚が嬉しくて、胸がじんわりと温かくなる。
でも。
「だけど、今日みたいなのは駄目だ」
「え?」
何やら急にバッサリ否定をされてしまう。しかし、何を否定されたのか分からない。
「コーヒー飲めないくせにコーヒー店の列に並んだりとか、どこに行きたいかって俺には聞くけど自分の意見言わなかったりとか。そういうのが嫌いって訳じゃないけど、何かお前らしくはない」
「え……?」
「俺に気を遣ってくれてるんだろうけど、そういうのいいから。気を遣われるより、お前が楽しそうにしてるのを見てる方が……楽しい」
まさか、そんな風に言われるとは思っていなかった。
樹君のその発言に、深い意味なんてないかもしれない。
だけど、私らしくしていていいよと言われたことが、私は凄く幸せなことだと思えた。
その感覚が嬉しくて、胸がじんわりと温かくなる。
でも。
「だけど、今日みたいなのは駄目だ」
「え?」
何やら急にバッサリ否定をされてしまう。しかし、何を否定されたのか分からない。
「コーヒー飲めないくせにコーヒー店の列に並んだりとか、どこに行きたいかって俺には聞くけど自分の意見言わなかったりとか。そういうのが嫌いって訳じゃないけど、何かお前らしくはない」
「え……?」
「俺に気を遣ってくれてるんだろうけど、そういうのいいから。気を遣われるより、お前が楽しそうにしてるのを見てる方が……楽しい」
まさか、そんな風に言われるとは思っていなかった。
樹君のその発言に、深い意味なんてないかもしれない。
だけど、私らしくしていていいよと言われたことが、私は凄く幸せなことだと思えた。