「可愛い」があふれる世界へ!
「うららちゃんはドレスも選んだのよ!!とっても豪華でよく似合っているわ!!うららちゃんを妬む気持ちはわかるけど、姉なんだから帰って来なさい!!」
「お母さん、私、うららとうららの結婚相手に何をされたか話したよね?」
勇気を出して花音がそう言うと、「そんなの、あなたに魅力がなかっただけでしょ!!」と返ってくる。
花音の体が震え、今にも泣き出しそうになった刹那、花音の弱々しい手からスマホがヒョイと奪われた。
「Sziasztok(こんにちは)Jo reggelt(ごきげんよう)」
エリザベータが花音のスマホに耳を当て、ハンガリー語を話す。ニコニコしているが、その目はいつもの笑顔と違うと花音は気づいた。その目に怒りが宿っている。
「えっ?はっ?」
ハンガリー語がわからず驚いている母に、エリザベータは今度は日本語で言った。
「私は花音の友達よ。今は花音とデート中。邪魔しないでくれる?」
「で、でも……うららちゃんの結婚式が……」
「さっきから黙って聞いていれば、アンタの頭にはそれしかないわけ!?花音のことは何もないの!?」
「お母さん、私、うららとうららの結婚相手に何をされたか話したよね?」
勇気を出して花音がそう言うと、「そんなの、あなたに魅力がなかっただけでしょ!!」と返ってくる。
花音の体が震え、今にも泣き出しそうになった刹那、花音の弱々しい手からスマホがヒョイと奪われた。
「Sziasztok(こんにちは)Jo reggelt(ごきげんよう)」
エリザベータが花音のスマホに耳を当て、ハンガリー語を話す。ニコニコしているが、その目はいつもの笑顔と違うと花音は気づいた。その目に怒りが宿っている。
「えっ?はっ?」
ハンガリー語がわからず驚いている母に、エリザベータは今度は日本語で言った。
「私は花音の友達よ。今は花音とデート中。邪魔しないでくれる?」
「で、でも……うららちゃんの結婚式が……」
「さっきから黙って聞いていれば、アンタの頭にはそれしかないわけ!?花音のことは何もないの!?」