ふたりは長い、長い両片思いを抱えつつ、バレンタインという恰好のイベントを前にいよいよ一歩を踏み出す。
果たしてその一歩は、同じ方向を向けるのか?!
なんて、小さな煽り文句を入れたくなるような可愛いお話です。
意思を持って用意したプレゼントが、意図せず見えてしまったチョコレートによりふたりがそれぞれに動き出す。関係を一歩前進させたかったのはお互いに同じなのに、見えてしまったチョコレートに“別の場所”へ踏み出そうとした奈子と、見つけてしまった賃貸情報に逃してはいけないと“同じ場所”へ向かう為の一歩を踏み出した太一。ヘタレだって、逃してはいけない瞬間を知っている。
じれったいふたりは、この後どんな恋人同士になっていくのかな?これからを想像するのも楽しみなお話でした。