俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
そして私は副社長への恋心に気づいたわけだけど、これまでとなんら変わらずに過ごしている。……いや、ひとつだけ変わったことがあるかも。
好きな人のために、よりいっそう仕事に励むようになった。
気持ちを伝えるつもりはない。いずれ彼は、自分に見合った人と結婚するはず。きっと今までに私みたいな女性とは出会わなかっただけで、物珍しいだけだと思う。
それなのに本気にして「私も好きです」と伝えても、近い将来自分がつらくなるだけ。私の存在が迷惑になる日がくるはず。
だったら今のままの関係でいい。仕事上でしっかり彼を支え、そばにいることができれば十分だ。
それからバタバタしながらも、ふたりが作ってくれた昼食が完成した。オムライスとサラダ、コンソメスープ。
そして副社長がお詫びに買ってきてくれた、都内でも有名なパティスリーのフルーツタルト。
「いただきます」
まずは圭太君がほとんどひとりで作ったオムライスを口に運ぶ。その様子を圭太君は心配そうに見つめていた。
「どう? 瑠璃ちゃん、おいしい?」
恐る恐る聞かれた質問に、もちろん笑顔で頷く。
「うん、すごくおいしい」
すると圭太君はホッとし、うれしそうに言う。
好きな人のために、よりいっそう仕事に励むようになった。
気持ちを伝えるつもりはない。いずれ彼は、自分に見合った人と結婚するはず。きっと今までに私みたいな女性とは出会わなかっただけで、物珍しいだけだと思う。
それなのに本気にして「私も好きです」と伝えても、近い将来自分がつらくなるだけ。私の存在が迷惑になる日がくるはず。
だったら今のままの関係でいい。仕事上でしっかり彼を支え、そばにいることができれば十分だ。
それからバタバタしながらも、ふたりが作ってくれた昼食が完成した。オムライスとサラダ、コンソメスープ。
そして副社長がお詫びに買ってきてくれた、都内でも有名なパティスリーのフルーツタルト。
「いただきます」
まずは圭太君がほとんどひとりで作ったオムライスを口に運ぶ。その様子を圭太君は心配そうに見つめていた。
「どう? 瑠璃ちゃん、おいしい?」
恐る恐る聞かれた質問に、もちろん笑顔で頷く。
「うん、すごくおいしい」
すると圭太君はホッとし、うれしそうに言う。