俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
微笑ましい光景に邪魔をするのは悪いと思いつつ、このまま圭太君と別れるのも寂しい。
きっともう会うことはないよね。だからこそしっかり挨拶をしたい。
ゆっくりと近づきながら様子を窺っていると、圭太君から話を聞いた男性が顔を上げて私を見た。
目が合った瞬間、思わず足が止まった。
圭太君とは違う、力強い漆黒の瞳に見つめられて胸がトクンとなる。
整った顔立ちをしていて、なにかスポーツをやっているのだろうか。肩幅が広くてがっちりしている。スーツがすごく似合う大人の男性――。
まじまじと眺めてしまっていると、男性は圭太君と手を繋いでこちらに近づいてきた。
思わず見惚れていると、圭太君が私のことを紹介してくれた。
「お兄ちゃん、瑠璃ちゃんだよ」
私の前で立ち止まったふたり。今度は彼のことを紹介してくれた。
「瑠璃ちゃん、僕の俊輔(しゅんすけ)お兄ちゃん」
圭太君が言う『俊輔お兄ちゃん』は、身長百六十センチの私が見上げるほどだから、百八十センチ以上はありそう。長身からすらりと伸びた手足はモデルのよう。
間近で見るとよりいっそう目力に圧倒される。ますます視線を逸らせなくなる私に、彼はにっこり微笑んだ。
きっともう会うことはないよね。だからこそしっかり挨拶をしたい。
ゆっくりと近づきながら様子を窺っていると、圭太君から話を聞いた男性が顔を上げて私を見た。
目が合った瞬間、思わず足が止まった。
圭太君とは違う、力強い漆黒の瞳に見つめられて胸がトクンとなる。
整った顔立ちをしていて、なにかスポーツをやっているのだろうか。肩幅が広くてがっちりしている。スーツがすごく似合う大人の男性――。
まじまじと眺めてしまっていると、男性は圭太君と手を繋いでこちらに近づいてきた。
思わず見惚れていると、圭太君が私のことを紹介してくれた。
「お兄ちゃん、瑠璃ちゃんだよ」
私の前で立ち止まったふたり。今度は彼のことを紹介してくれた。
「瑠璃ちゃん、僕の俊輔(しゅんすけ)お兄ちゃん」
圭太君が言う『俊輔お兄ちゃん』は、身長百六十センチの私が見上げるほどだから、百八十センチ以上はありそう。長身からすらりと伸びた手足はモデルのよう。
間近で見るとよりいっそう目力に圧倒される。ますます視線を逸らせなくなる私に、彼はにっこり微笑んだ。