俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
細川さんが私を連れてやってきたのは社長室前。そこで足を止めると、やっと事の経緯を説明してくれた。
「昨日帰宅してから社長から連絡がきたの。『明日は少し早めに出勤してほしい』って。それで今朝、指示された時間にきてみたら、なぜか社長と源君がいて……」
「え、源君が?」
「そうなの」
乱れた呼吸を整えながら続けた。
「社長から木名瀬さんとは同期で仲がいいんだろ? なにか相談されていなかったのか? って聞かれて、その時に見せられたのよ」
「なにを見せられたの?」
気になって待てずに尋ねると、彼女は耳を疑うことを言った。
「副社長が嫌がる木名瀬さんに迫っている写真よ」
「なにそれ」
「本当よ、ちょっときて」
そう言うと室内に案内され、彼女の机上にあった写真を渡された。そこに写っていたのは、副社長に腕を掴まれ、泣いている私。
「これは昨日の……」
「やっぱり本当だったのね」
「ううん、違うの。これにはいろいろあって……。でも、どうしてこれが?」
「昨日帰宅してから社長から連絡がきたの。『明日は少し早めに出勤してほしい』って。それで今朝、指示された時間にきてみたら、なぜか社長と源君がいて……」
「え、源君が?」
「そうなの」
乱れた呼吸を整えながら続けた。
「社長から木名瀬さんとは同期で仲がいいんだろ? なにか相談されていなかったのか? って聞かれて、その時に見せられたのよ」
「なにを見せられたの?」
気になって待てずに尋ねると、彼女は耳を疑うことを言った。
「副社長が嫌がる木名瀬さんに迫っている写真よ」
「なにそれ」
「本当よ、ちょっときて」
そう言うと室内に案内され、彼女の机上にあった写真を渡された。そこに写っていたのは、副社長に腕を掴まれ、泣いている私。
「これは昨日の……」
「やっぱり本当だったのね」
「ううん、違うの。これにはいろいろあって……。でも、どうしてこれが?」