俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
「お待ちしておりました、社長」

「悪いね、よろしく頼むよ」

「かしこまりました」

 するとスタッフに連れていかれたのは、ドレスショップ。そこでふたりと別れ、着替えさせられてメイクやヘアセットが施されていく。

「ごゆっくりどうぞ」

 案内された先は、最上階レストラン。個室に通されると、お揃いのタキシードに身を包んだふたりが出迎えてくれた。

 やだ、ふたりとも髪もセットされていて、カッコいい。
 思わず見惚れていると、紳士にエスコートしてくれた。

「どうぞ、瑠璃」

「瑠璃ちゃん、座って」

「ありがとう」

 慣れない扱いに照れながら椅子に腰かける。すると俊輔さんと圭太君は並んで私の前に座った。
 すぐにドリンクや料理が運ばれてきて、おいしい料理に舌鼓を打つ。

「それにしてもびっくりしましたよ。いきなりドレスアップさせられたんですから」

 食べながら言うと、ふたりはしたり顔。

「ドッキリ大作戦、成功だな」

「うん、瑠璃ちゃんびっくりしていたもんね」

 ふたりの会話に笑ってしまう。
 今朝からなにか隠していると思っていたけれど、こんな素敵なサプライズを用意してくれていたんだ。
 うれしいドッキリに感謝だよ。
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