俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
指切りをして立ち上がると、彼はスーツの内ポケットから名刺入れを取り出した。
「その約束が守れるよう、瑠璃ちゃんに俺の連絡先を渡しておくよ」
「え、いや……」
やんわり拒否しようとした時、圭太君が声を上げた。
「やったー! あ、次に会う約束はしないよ? 瑠璃ちゃんの迷惑になりたくないし! ……ただ、新しい学校生活のこととか、報告したりできたらうれしいんだけど……だめかな?」
彼と連絡先を交換するなんて嫌だけど、圭太君に上目遣いにお願いされたら、ダメとは言えなくなる。
「わかったよ。……圭太君から毎日楽しく学校に通っているって聞けるのを楽しみにしているね」
圭太君は万歳をして無邪気に喜ぶ。その姿を微笑ましく眺めていると、彼に名刺を差し出された。
「じゃあこれ」
「あっ……」
すぐに自分の名刺も渡そうとしたものの、まだ新しい名刺をもらっていないことに気づいた。
「すみません、ちょうど名刺を持ち合わせていなくて……。後ほどご連絡します」
「了解」
受け取って名刺を見ようとした時、彼がそっと耳打ちしてきた。
「圭太にはあぁ言ったけど、俺は個人的に瑠璃ちゃんに会いたいから。……だからいつでも連絡して」
「……っ!」
すぐさま距離を取ると、彼はニッコリ微笑んだ。
「その約束が守れるよう、瑠璃ちゃんに俺の連絡先を渡しておくよ」
「え、いや……」
やんわり拒否しようとした時、圭太君が声を上げた。
「やったー! あ、次に会う約束はしないよ? 瑠璃ちゃんの迷惑になりたくないし! ……ただ、新しい学校生活のこととか、報告したりできたらうれしいんだけど……だめかな?」
彼と連絡先を交換するなんて嫌だけど、圭太君に上目遣いにお願いされたら、ダメとは言えなくなる。
「わかったよ。……圭太君から毎日楽しく学校に通っているって聞けるのを楽しみにしているね」
圭太君は万歳をして無邪気に喜ぶ。その姿を微笑ましく眺めていると、彼に名刺を差し出された。
「じゃあこれ」
「あっ……」
すぐに自分の名刺も渡そうとしたものの、まだ新しい名刺をもらっていないことに気づいた。
「すみません、ちょうど名刺を持ち合わせていなくて……。後ほどご連絡します」
「了解」
受け取って名刺を見ようとした時、彼がそっと耳打ちしてきた。
「圭太にはあぁ言ったけど、俺は個人的に瑠璃ちゃんに会いたいから。……だからいつでも連絡して」
「……っ!」
すぐさま距離を取ると、彼はニッコリ微笑んだ。