俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
でも本当のところはどうなんだろう。自分の気持ちなのにわからない。私はもう恋愛はしないって決めた。仕事に生きるって。だけど副社長のことを考えると、なんとも表現しがたい気持ちになる。
空港で出会った時は、なんて軽い人だろうって最悪の印象だったのにな。彼と仕事を共にする中でいろいろな一面を見て知ることができた。
なにより副社長は、感情が表に出にくい私の気持ちを汲み取ってくれた。気づいてくれた。
だからこんなにも細川さんに言われ、心が揺れているのだろうか。
もちろん答えなど出るはずなく、その後は仕事の話などをしながら、和やかな時間を過ごした。
二週間後。
急遽予定に入った、明日の建設会社の社長との会食場所をネットで検索していると、副社長室から彼が出てきた。
姿を見ただけで平常心を保てずにいる。最近の私はいつもこう。仕事中にもかかわらず、副社長の姿を見ただけで自分らしくいられなくなる。
「瑠璃ちゃん、夕方の会議資料もらえるかな?」
「は、はい」
机上に置いたはずの資料を探す手は、わずかに震えてしまう。なぜか副社長が私の背後にピタリと寄り添っているから。
空港で出会った時は、なんて軽い人だろうって最悪の印象だったのにな。彼と仕事を共にする中でいろいろな一面を見て知ることができた。
なにより副社長は、感情が表に出にくい私の気持ちを汲み取ってくれた。気づいてくれた。
だからこんなにも細川さんに言われ、心が揺れているのだろうか。
もちろん答えなど出るはずなく、その後は仕事の話などをしながら、和やかな時間を過ごした。
二週間後。
急遽予定に入った、明日の建設会社の社長との会食場所をネットで検索していると、副社長室から彼が出てきた。
姿を見ただけで平常心を保てずにいる。最近の私はいつもこう。仕事中にもかかわらず、副社長の姿を見ただけで自分らしくいられなくなる。
「瑠璃ちゃん、夕方の会議資料もらえるかな?」
「は、はい」
机上に置いたはずの資料を探す手は、わずかに震えてしまう。なぜか副社長が私の背後にピタリと寄り添っているから。