策士な課長と秘めてる彼女
「槙さんがそんな子だったなんてね。私は不倫とか体だけの関係とかそういった類いのものに理解はないの。それにね、うちの毬ちゃんの恩人で陽生さんの婚約者である日葵ちゃんと柊くんを襲わせるなんて・・・身の程知らずもいいところね」
「ほんとだよ。一個も日葵ちゃんに勝てるところなんてないのに、おばさん、勘違いしすぎ」
真佐子と勇気の辛辣な言葉に、槙の顔が強張る。
「・・・私だ。今すぐH県警の本部長に連絡しろ。それと弁護士の手配だ。迎えが来たら、すぐに谷部フードコーポレーションに向かう」
「孝明、私も行くよ」
「もちろん、お前とお前の娘もだ。この娘に落とし前はつけさせる」
秘書に電話をした孝明は、このまま橋満社長と槙を連れて谷部凛太郎に会いに行くらしい。
「・・・ああ、日葵さん、すまないね。ご両親とご祖父母との食事は夕食にしてもらっても良いかな?どうせみんなでここに宿泊する手筈は整えている。陽生、頼んだぞ?」
「お任せください。父さん」
残された陽生と日葵、真佐子と勇気は、シンと静まったラウンジから3人を見送った。
「ほんとだよ。一個も日葵ちゃんに勝てるところなんてないのに、おばさん、勘違いしすぎ」
真佐子と勇気の辛辣な言葉に、槙の顔が強張る。
「・・・私だ。今すぐH県警の本部長に連絡しろ。それと弁護士の手配だ。迎えが来たら、すぐに谷部フードコーポレーションに向かう」
「孝明、私も行くよ」
「もちろん、お前とお前の娘もだ。この娘に落とし前はつけさせる」
秘書に電話をした孝明は、このまま橋満社長と槙を連れて谷部凛太郎に会いに行くらしい。
「・・・ああ、日葵さん、すまないね。ご両親とご祖父母との食事は夕食にしてもらっても良いかな?どうせみんなでここに宿泊する手筈は整えている。陽生、頼んだぞ?」
「お任せください。父さん」
残された陽生と日葵、真佐子と勇気は、シンと静まったラウンジから3人を見送った。