策士な課長と秘めてる彼女
決断
孝明を除く真島家と、蒼井家、日葵の祖父母は揃って予約していたホテル内の和食レストランで昼食を摂った。
孝明は仕事の都合で夕方にしか来られないと説明し納得してもらった。
昼食を終えると、隣県から来た祖父母のために日葵の両親はホテル周辺を観光してまわると言って出ていった。
残された日葵と陽生はもちろん警察の監視下にあるため外出はできない。
陽生は自前のパソコンを使って持ち込んだ仕事をこなしているようだった。
日葵は旅行先で読もうと思ってそのままにしていた小説を取り出したが、いま現実に起こっていることの成り行きが気になってどうにも読み進めることができない。
日葵は小説をテーブルに置き、スマホを取り出すと画面を真剣に見ながら何かに没頭し始めた。
「何してるの?日葵。ほっといてごめんな。退屈だっただろう」
パタンとパソコンを閉じた陽生が、日葵のスマホを覗き込んできた。
そこには美しい魚達、朝陽や夕陽と海のコラボレーションなどを写した画像が映し出されていた。
この休暇に撮り溜めた画像を、自身のホームページにアップしたのだと日葵は言った。
孝明は仕事の都合で夕方にしか来られないと説明し納得してもらった。
昼食を終えると、隣県から来た祖父母のために日葵の両親はホテル周辺を観光してまわると言って出ていった。
残された日葵と陽生はもちろん警察の監視下にあるため外出はできない。
陽生は自前のパソコンを使って持ち込んだ仕事をこなしているようだった。
日葵は旅行先で読もうと思ってそのままにしていた小説を取り出したが、いま現実に起こっていることの成り行きが気になってどうにも読み進めることができない。
日葵は小説をテーブルに置き、スマホを取り出すと画面を真剣に見ながら何かに没頭し始めた。
「何してるの?日葵。ほっといてごめんな。退屈だっただろう」
パタンとパソコンを閉じた陽生が、日葵のスマホを覗き込んできた。
そこには美しい魚達、朝陽や夕陽と海のコラボレーションなどを写した画像が映し出されていた。
この休暇に撮り溜めた画像を、自身のホームページにアップしたのだと日葵は言った。