策士な課長と秘めてる彼女
「そうか、日葵はついに決断したんだな。在宅の仕事なら柊と一緒にいられるし、私怨のある会社勤めは辛いだろうからいい機会だったかもな」

日葵は、輝顕の言葉に頷いた。

「真島の坊っちゃんはどうするつもりかな?」

「詳しくはわかりませんが、陽生さんもHashimitsuは辞めるそうです。今は引き継ぎで大忙しのようで・・・」

「だろうな、柊の退院に付き合わないなんてよっぽどだろうからな」

長門も笑いながら言った。

「そうか、二人とも仕事が変わるとなると、結婚も先伸ばしになるのかな?一応休みは取っておいたけど、変更になる予定は?」

「それが、真島の父からも同じようなことを言われたのですが、頑として陽生さんが延期するとは言わなくて」

「だろうな」

3人は苦笑しながら柊の待つ県警本部の警察犬療養所に向かった。
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