策士な課長と秘めてる彼女
食後に食器を片付けると、陽生は与えられた部屋に戻って荷物を整理することにした。

日葵は洗濯や掃除、庭の草取り、夕食の準備があると言って、家事に勤しんでいた。

陽生は、部屋を整理し終えるとリビングのソファに座り、庭で水撒きや洗濯物を干したりしている日葵を見て目を細めた。

昨日まで、近づくこともできずに、何の接点も持てなかった日葵。

可愛くて素直で元気がいい日葵のことがずっと好きだったが、素顔の日葵はもっと思いやりに溢れ純粋だとわかった。

パソコンで仕事を片付けながら日葵を眺める至福の時間。

一度手にしたからには絶対に手放さない。

そう、心に誓いつつ、仕事の合間に陽生は今後の作戦を練っていた。

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