策士な課長と秘めてる彼女

課長の家族

真島勇気(ましまゆうき)10歳。

なんと、彼は陽生の22歳年下の実の弟だった。

真島真佐子(ましままさこ)52歳が42歳の時に授かった待望の第2子だ。

真佐子は、陽生と勇気の父・真島孝明(ましまたかあき)当時23歳と19歳の時に結婚し、20歳で陽生を産んだ。

その後も第2子を望んでいたにも関わらず子宝に恵まれず、完全に諦めていたところにまさかの妊娠、出産となって授かったのが勇気である。

真佐子は、本当は女の子も欲しかったらしいが満たされなかった想いを昇華させるために意を決して3年前゛毬ちゃん゛を真島家に迎えいれたのだという。

「僕がいけなかったんだ。毬ちゃんの写真を撮ろうとして驚かせたから逃げ出したんだ」

涙目で訴える勇気も、陽生に似てかなりのイケメンだ。

「逃げ出す?」

日葵が首を傾げると、

「毬は・・・」

「毬ちゃんは・・・?」

「イングリッシュロップ・・・」

「えっ?まさかの外人なんですか?」

「・・・ウサギなんだ」
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