策士な課長と秘めてる彼女
真島が案内してくれたのは、駅近の和食居酒屋だった。
財布の中身が・・・と考えていた日葵は、何とか予算内に収まりそうだと内心ホッとしていた。
場所を決めたのは真島とはいえ、取材をお願いしたのは日葵である。
ここは接待と称して、真島にご馳走するのが筋だろうと日葵は考えていた。
幸い、日葵は実家暮らし。家賃もいらないから結構お金は貯まる。
もしかしてホテルのイタリアンとかだったら困るからとATMに寄ってお金をおろしてきたのだが、取り越し苦労だったようだ。
「ここでいいか?」
「はい。ここの串盛が大好きなんです」
めったに外食はしない日葵だが、年1,2回は友人に誘われて一緒に飲みに来ることがある。
いわば数少ない日葵の行きつけといったところだ。
「知ってる・・・」
「えっ?」
ボソッと呟いた真島の言葉は、騒がしい団体客の声で聞こえなかった。
財布の中身が・・・と考えていた日葵は、何とか予算内に収まりそうだと内心ホッとしていた。
場所を決めたのは真島とはいえ、取材をお願いしたのは日葵である。
ここは接待と称して、真島にご馳走するのが筋だろうと日葵は考えていた。
幸い、日葵は実家暮らし。家賃もいらないから結構お金は貯まる。
もしかしてホテルのイタリアンとかだったら困るからとATMに寄ってお金をおろしてきたのだが、取り越し苦労だったようだ。
「ここでいいか?」
「はい。ここの串盛が大好きなんです」
めったに外食はしない日葵だが、年1,2回は友人に誘われて一緒に飲みに来ることがある。
いわば数少ない日葵の行きつけといったところだ。
「知ってる・・・」
「えっ?」
ボソッと呟いた真島の言葉は、騒がしい団体客の声で聞こえなかった。