策士な課長と秘めてる彼女
「それでは、飲みながらの取材でよろしいですか?」

「ああ。構わない」

「生ビールとウーロン茶・・・」

「生ビール二つで」

「はい、喜んで!」

取材だからとウーロン茶を頼もうとした日葵を真島が遮った。

「でも、課長・・・」

「蒼井が飲まないなら俺は何も答えない」

脅迫にも似た傲慢な態度に、日葵は真島に従うしかなかった。

「では、乾杯」

日葵の言葉に、黙ったまま真島がジョッキを合わせた。

考えてみれば、日葵は真島と飲んだのは初めてだ。

日葵は、新人歓迎会に参加して以来、職場の飲み会には参加していない。

大好きな串盛りと厚焼き玉子、揚げ出し豆腐を頼むと、日葵は早速、真島にインタビューを開始した。


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