策士な課長と秘めてる彼女
「それでは、次に会うのはご両親との会食の日だな。おじいちゃんとおばあちゃんも連れていくからよろしく頼むよ」
翌朝、着替えを済ませて本家に行くと、祖父母が朝食を作って待ってくれていた。
もちろん、両親も同席している。
全員が揃った途端、日葵の父・大和と陽生が、懸念事項をあっという間に整理していく。
日葵は昨夜の疲れと朝の柊の散歩で体力を消耗しながらも、体裁を取り繕うのに必死で、皆の会話の内容に集中することが出来なかった。
「それでは、実家に帰り、今決定した事項を両親に伝えてから具体的な段取りに入りたいと思います」
淡々とした陽生の口調は、まるで商談を取り付けた時の課長そのもの。
゛仕事場にいるみたい゛
ぼんやりと味噌汁のお椀をつかんだまま呆けていた日葵は、
「・・・ということでいいな?日葵」
と、父親に話しかけられた内容も把握せずに
空返事をしていた。
翌朝、着替えを済ませて本家に行くと、祖父母が朝食を作って待ってくれていた。
もちろん、両親も同席している。
全員が揃った途端、日葵の父・大和と陽生が、懸念事項をあっという間に整理していく。
日葵は昨夜の疲れと朝の柊の散歩で体力を消耗しながらも、体裁を取り繕うのに必死で、皆の会話の内容に集中することが出来なかった。
「それでは、実家に帰り、今決定した事項を両親に伝えてから具体的な段取りに入りたいと思います」
淡々とした陽生の口調は、まるで商談を取り付けた時の課長そのもの。
゛仕事場にいるみたい゛
ぼんやりと味噌汁のお椀をつかんだまま呆けていた日葵は、
「・・・ということでいいな?日葵」
と、父親に話しかけられた内容も把握せずに
空返事をしていた。