策士な課長と秘めてる彼女
日葵と陽生は、祖父母に名残惜しまれながら、午前10時半には帰途についた。
来た道のりを一時間半かけて戻っていく。
日葵は、あまりの倦怠感に道中はひたすら眠っていた。
途中、陽生がパーキングエリアに寄っても気づかない。
陽生は日葵の頬を撫でてから、高速道路のサービルエリアに会社へのお土産を買いに行った。
その間、柊は大人しくゲージに入って待っていた。
全てが陽生の計画通りにうまくいった。
おととい、日葵を日葵の部屋に運んだ時、書籍棚に
゛お祖母ちゃんのレシピ゛
というノートを見つけた。
そっと覗いてみると、日葵のイラスト付きで料理のレシピと祖母との思い出が雑誌のコラムのように書かれていた。
陽生はそこで、日葵の祖父母が昔、フレンチレストランを経営していたことを知った。
フレンチトーストは食べるが、別に特別好きなわけではない。
食べ比べするほど好きというのは大袈裟だが、外食産業に携わる立場上、実際に食べ比べはしている。
純粋に日葵の祖母のフレンチトーストを食べてみたいという気持ちも嘘ではない。
ただ、それを理由に日葵の両親と祖父母に会いに行くための大義名分ができたというだけだ。
来た道のりを一時間半かけて戻っていく。
日葵は、あまりの倦怠感に道中はひたすら眠っていた。
途中、陽生がパーキングエリアに寄っても気づかない。
陽生は日葵の頬を撫でてから、高速道路のサービルエリアに会社へのお土産を買いに行った。
その間、柊は大人しくゲージに入って待っていた。
全てが陽生の計画通りにうまくいった。
おととい、日葵を日葵の部屋に運んだ時、書籍棚に
゛お祖母ちゃんのレシピ゛
というノートを見つけた。
そっと覗いてみると、日葵のイラスト付きで料理のレシピと祖母との思い出が雑誌のコラムのように書かれていた。
陽生はそこで、日葵の祖父母が昔、フレンチレストランを経営していたことを知った。
フレンチトーストは食べるが、別に特別好きなわけではない。
食べ比べするほど好きというのは大袈裟だが、外食産業に携わる立場上、実際に食べ比べはしている。
純粋に日葵の祖母のフレンチトーストを食べてみたいという気持ちも嘘ではない。
ただ、それを理由に日葵の両親と祖父母に会いに行くための大義名分ができたというだけだ。