クールなオオカミの過剰な溺愛



水瀬くんは私の言葉を信じて笑っているようだ。


「そうそう、響ちゃん!
本当に大好きだなぁって」

「あまり夜更かししすぎると体に害を及ぼすよ」
「さすがに限度は超えないから…!」


そんな毎日夜更かしをするほどの体力はない。


「今日こそ早く寝ようって思ってて」
「うん、そうしたほうがいいね」

そのためには煌哉が大人しくしてもらわないと困る。



「あー今日こそゆっくり寝れますように!」

わざと煌哉にも聞こえる声で言ってみるけれど、本人に届くかどうかは不明である。


「……ふっ、やっぱり印象が変わっても夏原さんは夏原さんだね」

「えっ…」
「すごく素敵だと思うよ」


ドキッと、そりゃもちろんドキッとしましたよ。
爽やかな笑みを浮かべて褒められたのだから。

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