クールなオオカミの過剰な溺愛
「な、な、なんでございましょうか…!」
「結果、どうだった?」
けれど煌哉は私に結果を迫るわけで。
冷や汗をかく中で、小さく首を横に振った。
「あーあ、俺がせっかく教えたのに」
「ご、ごめんなさい…」
「無駄骨だったわけだ」
「本当に今回は調子が悪かったっていうか、あの…」
本当に申し訳ない。
せっかく教えてくれたというのに。
「えー、今返したテストだが、本来なら放課後に補習があるらしいな」
もう一度煌哉に謝ろうと思ったけれど、テストを配り終えた先生が話し出してしまった。
「でも英語の担当教師が急用のため残れなくなったらしい。だから合格点に届かなかったやつは今日居残りで、この課題プリントをやるようにとのことだ」
そう言って教卓に置かれた束になっているプリントを見た先生。
嫌な予感しかしない。