クールなオオカミの過剰な溺愛



「千紗はどんくさいんだし、受け入れるしかねぇな。
それに今やればいい話だし」

「もー、それフォローになってないよ…」


バカにしてくることもあるけれど、なんだかんだで優しい煌哉はこうして一緒に残ってくれているのだ。


「あっ、煌哉これわからない…」
「考えるつもりねぇだろ」

「頭が回らないの」
「ほら、寝ようとするな」


なかなか集中できない私は、机に顔を伏せようとした。

けれど煌哉に制されてしまい、諦めてもう一度問題と向き合った。


「……頭痛が」
「嘘つけ、バカ千紗」

「煌哉がやってよ」
「真面目にやらねぇとキスするぞ」

「……っ」


それはダメだ。
煌哉のことだから本気でキスしそうだ。

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