クールなオオカミの過剰な溺愛
最初は驚きしかなかったけれど。
なかなか受け入れられることができなかったけれど。
真っ直ぐな想いをぶつけてくるから、避けることはできなくて。
いつの間にかドキドキさせられていた私は、彼に落ちていた。
「本気?」
「今更うそ言ってどうするの…こんな恋するとは思わなかったのに」
「じゃあ千紗はやっと俺のものだ」
「……うん」
改めて言われると恥ずかしいけれど。
私はもう煌哉のもの。
その響きがなんだか嬉しくて、思わず緩む頬。
次の瞬間。
そんな私を彼は抱きしめてきて。
「ちょ、煌哉…」
「夢みてぇ」
「えっ…」
「千紗が俺のものになったって。
嬉し過ぎておかしくなりそう」
本当に嬉しそうな声。
私にまでその気持ちが伝わってきた。