クールなオオカミの過剰な溺愛
たまたまその日は仕事が休みで家にいたお母さんは、彼を見た時に驚いたけれど家に上げてくれた。
まずは彼にバスタオルを渡して全身を拭いてもらい、お父さんの服に着替えてもらった。
その間にお母さんが温かいココアを用意してくれ、ふたりでそれを飲んだ。
特に話すこともなかったから、ただ私がくだらない話をして終わったけれど。
「今日はありがとうな」
案外素直なところがある彼は、帰る時に軽く微笑んでお礼を言われたんだ。