クールなオオカミの過剰な溺愛
「気取ってないし、しっかり者に見えてどこか抜けてるところとか。愛嬌があってかわいいねって」
「うーん、よくわからない」
「だろうね」
これでも目立たないよう地味に生きてきたつもりだ。
「千紗は東條と幼なじみの時点で目立っちゃうからな」
「えっ…幼なじみじゃないのに?」
「あれはもう幼なじみとしか言いようがないでしょ」
そうだけれども。
私たちは別に小さい頃から一緒だったというわけではない。
凛花にはその話をすでにしてあるけれど、いつも幼なじみと片付けられてしまう。
「つまり煌哉のせいかぁ。
私、嫉妬で殺されたりしない?」
「千紗なら大丈夫でしょ」
「言ったよ?あー怖いなぁ」
なんて言いつつも、おかずを口に運ぶ。