クールなオオカミの過剰な溺愛



「東條よりも水瀬が面倒なことになりそうだけど」
「えっ…」


思わず箸を落としそうになり、慌てて両手で持ち直す。

凛花から水瀬くんの話をするってことは、もしや進展したのではないか。


密かに期待を抱きながら私は凛花の言葉を待つ。



「ずっと思ってたんだけどさ、千紗って水瀬に気に入られるようなこと何かした?」

「……えっ、気に入られるようなこととは!?」


その言い方的に、私と水瀬くんが仲よさそうに話していることに対して嫉妬しているようにも捉えられる。

いやまったく仲よさそうに話した記憶はないけれど。
水瀬くんがフレンドリーなだけだ。



「なんでそんな嬉しそうなの?」
「だって凛花が…っ」

ここで私が言ってしまえば、水瀬くんに迷惑がかかるかもしれない。

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