クールなオオカミの過剰な溺愛
目を逸らせないほど真っ直ぐ見つめられる。
その澄んだ瞳に捕らえられた気分だ。
「千紗を知れば知るほど好きになってた。バカで能天気なところもあるけど、自分に正直で純粋な千紗が俺は好き」
「す、好きって言わないで!」
心臓がもたない。
さっきからドキドキしてたまらないのだ。
息が苦しくなる。
「千紗が照れてる。
頬、すげぇ熱い」
「触るのもダメ…!」
「千紗、伝わった?」
もう心臓が壊れそうなほどに伝わってますとも。
まさか煌哉が私のことを好きだなんて、考えもしなかったけれど。
何度も頷くと、ようやく煌哉が離れてくれた───
かと思いきや。
スッと私に顔を近づけてきて、一瞬触れるだけの優しいキスをされてしまった。