愛することに正解はない【完】
「おー、もうこんな時間か…。んじゃ、帰るか。」
「うん、天のこと驚かせたいからね」
早く帰ってサプライズの準備しなくちゃ。
天ビックリしてくれるかな?
天の反応を想像すると楽しくてしょうがなくなった。
「なーに、ニヤニヤしてんだよ。愛しの天きゅんのこと考えてんのバレバレだぞ!」
涼太がそう言って私のほっぺたをつねってくる。
「痛いっ!てか、何なのよその喋り方。似合ってないよ!」
私のことを真似てるつもりなのか知らないけど、私は天きゅんなんて呼ばないし
その厳つい顔で天きゅんなんて言わないで欲しい。
「うるせぇー!てか、もう着いてんぞ!」
そうやって、窓の外を見るともう私のマンションの目の前だった。