愛することに正解はない【完】
「じゃあ、今日はありがと!また今度なにかお礼するね!」
そう言って涼太に手を振る。
「要らねーよ。じゃあな!」
涼太も車の中から手をひらひらしてそのまま帰っていった。
*☼*―――――*☼*―――――
「ただいま〜」
ドアを開きながらそう言う。
誰も居ない部屋に声をかけたつもりだった。
「おかえり、凛音。」
「天……」
まだ帰ってないと思っていた天が私を玄関で出迎えてくれた。
「何も驚いてるの?」
ビックリして固まっている私に天が声をかける。
「いや、まだ帰って無いと思ってたからさ」
そう言いながら天に買ったプレゼントを後ろに隠す。