愛することに正解はない【完】
そこでハッと天が我に返ったかのように私の首から手を離す。
「ゲホッ……!んん…っ!」
急に息苦しさから解放されて、少し咳き込む。
そんな私の姿にアワアワと青ざめる天。
「ぼ、僕…………」
そっと天が私の首元に手を伸ばす。
それに思わずびくんと体がはねる。
「ご、ごめんっ!凛音……」
天は私の反応に傷ついた顔をして、そして何回も何回もひたすら謝る。
「大丈夫だよ!」
それに私の方が辛くなり、ヘラっと笑いながら大丈夫だよって言う。
上手く笑えてる自信はないけど…
私はこの雰囲気を変えたくて、そっと天から離れる。
「天ちょっとまってて」