愛することに正解はない【完】
天が不安そうにしているのは一旦見ないふりをした。
スタスタと廊下まで小走りで行き、落ちたプレゼントをしゃがんで拾う。
喜んでくれるかな?と思いながら立ち上がるとき、何故か身体が凄く重く感じた。
「じゃーん!」
天の前まで自分の体の後ろにプレゼントを隠して行き、天の目の前に着くと同時にプレゼントを披露させる。
「……!」
それに天は目を見開き驚いている。
本当はこんな渡し方する予定じゃなかったけど……
本意ではないけどサプライズ成功…かな…?
「もしかして、これ涼太と買いに行ってくれてたの…?」
「うん。私男にプレゼントした事ないからどうすればいいか分からなくて…」