愛することに正解はない【完】
苦しそうな表情で私のことを馬乗りになりながら攻めて、お腹や腕を殴られた。
本気で殴られている訳じゃなかったけど、やっぱり痛いのに変わりはなかった。
「いたぃ……」
あれは営業トークで仕方ないことだって弁解してみるが、私の声が届くことは無かった。
「僕…凛音がいないと生きていけない……」
そう言い、荒々しくキスをする。
いつもの甘くとろけるようなキスじゃなくて、息をする暇も無いくらい激しく乱暴なキス。
「んん……っ!」
上手く息継ぎが出来ないせいか、そのうち息が苦しくなって頭に酸素が回らなくてクラクラする。
それを私は必死に受け止めようとすることしか出来なかった。