愛することに正解はない【完】
ヴーヴーヴー
夜勤明けの昼時、スマートフォンが着信を知らせる。
私が帰ったのと同時に天は仕事に行った。
「もしもし」
『もしもし…って、凛音元気無い?』
もしもしって一言で私の元気が無いことに気づく茉弥は、流石私の親友といったところだろうか。
でも、肯定はしない。
「そんなことないよ。それより、いきなりどうしたの?」
だって、心配かけたくないんだ。
『…まぁ、ちょうどいいわ。今度いつものメンツで飲みに行かない?』
何がちょうどいいかはよく分からないけど…。
いつものメンツとは、大学時代よく一緒に遊んだ友達のこと。
私や天の他に涼太、茉弥、理久、美希がいる。