愛することに正解はない【完】
「なにも『ウソ!』」
私が「なにもないよ」と言おうとしたのを遮られる。
何もかもお見透視ってこと?
「ねぇ、そういえば最近彼氏さんとはどうなの?」
ただ単純に気になってそう聞く。
『まぁまぁかな?相変わらず馬鹿な彼氏だよ』
その言葉に相変わらずラブラブなんだなぁと感じる。
茉弥の彼氏さんはちょっとお馬鹿で天然な人だけど、面白くて茉弥大好き人間ないい人だ。
しっかりした茉弥と相性抜群って感じがする。
「そうなんだ。いいなぁ……」
『もしかして、天となんかあった…?』
ポツリと出たその言葉に茉弥は何か勘づいたらしい。
何も無いって言っても、きっと茉弥は信じない。