愛することに正解はない【完】
天が私を殴ると言ったら
天が私の首を絞めると言ったら
茉弥はなんて言うだろうか?
そこにどんな理由があっても、茉弥は私のために天のところまで殴り込みに行きそうだ。
「ううん。ただ、私が天を傷つけてしまうだけ… 。」
『…………』
茉弥は何も言わない。
私の答えに納得していない様子だった。
『凛音は天に何をしたって言うの?』
私は天に……
何をしたのだろうか。
涼太と2人で天の誕生日プレゼントを買いにいった。
買い物に行ったときに男の店員さんと言葉を交わした。
同じマンションのお兄さんと出会い頭に世間話をした。
落としたハンカチを通りすがりの男の人が拾ってくれた。