愛することに正解はない【完】


天が私を殴ると言ったら


天が私の首を絞めると言ったら



茉弥はなんて言うだろうか?


そこにどんな理由があっても、茉弥は私のために天のところまで殴り込みに行きそうだ。


「ううん。ただ、私が天を傷つけてしまうだけ… 。」



『…………』


茉弥は何も言わない。

私の答えに納得していない様子だった。


『凛音は天に何をしたって言うの?』


私は天に……


何をしたのだろうか。



涼太と2人で天の誕生日プレゼントを買いにいった。


買い物に行ったときに男の店員さんと言葉を交わした。



同じマンションのお兄さんと出会い頭に世間話をした。



落としたハンカチを通りすがりの男の人が拾ってくれた。


< 33 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop