愛することに正解はない【完】
「私は……」
イタイ
お腹や太ももの痣が
背中の引っ掻き傷が
心が…………
痛い。
首元に手を当てると思い出す、息苦しさ
『凛音、飲み会じゃなくてもいいから近いうちに会えない?』
「うん…」
気づいたら頷いていた。
『じゃあ、私そろそろ行かなきゃいけないから切るね?いつでも連絡してきてよ!』
「ありがとう!バイバイ」
ツーツー
無機質な機械音が部屋に響く。
なんだか、心がモヤモヤする。
ずっと考えないようにしていたことを、考えてしまう。
私は天といて今幸せなのかな。
天は私といて今幸せなのだろうか。