愛することに正解はない【完】



「んっ……!!!」



刺して、すぐ引き抜かれたからか、そんなに深くは刺さらなかった見たいだけど、血がだらだらと垂れる。




「り、凛音…!ぼ、ぼく、ごめんごめん…!!」



そう言って、天は我に返ったのか痛みで崩れ落ちる私に動揺しているみたいだった。




ひたすら私に謝りながら、天は私をお姫様だっこでリビングまで連れて消毒をする。



「凛音、本当にごめん……」



泣きながら、必死に包帯を巻いてくれる天に

相変わらず苦しく辛そうな天に




やっぱり、私も苦しくなる。




「…いいよ。包帯巻いてくれてありがとうね。」




そう言って今日はもう疲れたから寝ようと天を寝室まで誘導する。



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