愛することに正解はない【完】
包帯が取れたのと同時に、頭がズキズキと激しく痛む。
「いた…い……」
ふらふらと歩きながら、痛みに耐えきれず見知らぬマンションの壁にもたれかかる。
だんだんと意識が遠のいていくのが分かる。
もう、疲れたなぁ…………
そう思いながら目を閉じる。
「うわぁぁあ!!え、ひ、人?!!」
そんな声が遠くで聞こえた気がする。
……………………
………………
「だ、大丈夫ですか?って、大丈夫じゃないか……」
そう言って、男は軽々と凛音の体を持ち上げマンションの中に入る。
(それにしても、この人綺麗だなぁ……何かあったのかな?俺が守ってあげたいなぁ…
いやいや!!こんな綺麗な人きっと彼氏がいるはず!それに俺は初対面だし!)
end.