愛することに正解はない【完】
そうすると、天は一瞬寂しそうな顔をする
それにふふっと笑って
天に思いっきり抱きつく。
天はビックリした顔をして、それから愛おしそうに私を見つめ
額にキスを落とす。
「もうっ、凛音は可愛すぎるよ。本当に好き!」
そんな天の言動にかぁぁっと顔が熱くなる。
天は不意打ちという必殺技をもっている。
こんなの反則だ。
普通に好きと言われるより、恥ずかしいし、心底愛おしそうに私を見つめてくる天に
心臓を爆発させられそうだ。
「天、好きだよ」
ドクドクうるさい心臓をなんとか落ち着かせて、そう言う。
だって、私も天のことが好きだもん。
伝えられてばっかりじゃあ、私の気持ちは伝わらない。